メネフネ・デッチ
- 2012.05.16 Wednesday
- 21:52
メネフネとは小人族のことです。
このメネフネの神話・・・伝説の話です。
カウアイ島西部、ワイメア川に沿って約42キロも続く、石造りの水路の一部が残っていて7、メネフネ・ディッチと呼ばれています。
昔、カウアイ島にオラ王という王様がいました。
彼の治世のときに大干ばつが起こり、ワイメア川の水位が下がって農作物が枯死寸前という状態にまでなっていました。
王は部下達に、ワイメアの山の泉から直接水を引けないか相談します。
部下達も皆、そういうことができればよいのに、と思いついてはいましたが・・・。
いかんせん、どうやったらそんなことができるのかがわかりません。
オラ王は心配で食べ物も喉を通らず、夜も眠れなくなったそうです。
そんなある日メネフネの王がオラ王を訪ねてきました。
彼は豪華な羽のマントと羽の王冠をかぶっていました。
彼はオラ王に言います。「私がメネフネだ」と。
オラ王はメネフネの不思議な力をよく知っており、丁重に、水路作りを依頼します。
「それには2つの約束をしてもらう必要がある。」メネフネは答えて言います。
第一に夜は静かにすること。
第二に犬には口輪を付け、にわとりもおとなしくさせ、人々は家から外に出ないこと。
第三にもう1つ、我々みんなに行きわたるように、たくさんの魚を用意してもらいたい。
この三点を要望しました。
オラ王は快諾したものの、その夜は心配で眠れませんでした。
明くる朝、人々と一緒に山の麓に出かけていって見ると、なんと、一夜にして長い長い水路が完成しているではありませんか!
これでもう、干魃の心配をしなくて済む、と農民達も大喜びです。
早速、王は人々に命じて、取れる限りの魚を捕ってくるように言います。
しかし、王は、メネフネ達は実は、魚よりもエビ(オパエ)のほうが好物だということを知っていて、結局、何百万匹ものエビを捕まえることにしました。
夜になり、オラ王はメネフネを招いて大祝宴を催します。
たくさんあったエビもあと2匹、となり、1匹をメネフネの王が、残る1匹をオラ王が取ります。
そして、メネフネの王が「これで、この水路はあなたのものだ。」と宣言し、水路は、キキアオラ(オラ王の水路)と名づけられました。
また、別の言い伝えによると、祝宴に供されたエビがあまりに多くてメネフネ達は食べきれず、大きなかたまりが残りました。
それが、岩の山となり、今も残るプウ・オパエ(海老の丘)と呼ばれるようになったということです。
